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ここには、魔術師サンダー=ライトニングが蒐集した、クトゥルー神群に関連のある物品が展示されております。
稀に、芸術家や音楽家などの感受性の強い方が体調を壊したり、悪夢に魘されることもありますので、観覧の際は常にSAN値を減らさないよう、お気をつけください。

  • ここに収蔵される物品は、すべて魔導書や魔術工芸品のレプリカです。
  • 本館はミスカトニック大学とは何の関係もありません。あくまでサンダー=ライトニングが遍歴の末、蒐めた物品を模したものなので、実在する魔術工芸品とは異なる外観を呈する場合もあります。
  • なお、『黄衣の王』、『法の書』は、羅盤舎の出版物です。書籍の詳細に関する質問はこちらまでお寄せください。 在庫及び重版予定は御座いませんので、予めご了承ください。

魔術工芸品

ネクロノミコン断章

Necronomicon translated by John Dee

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英国の宮廷魔術師ジョン・ディーが記した暗号文書を解読し、現存する魔術的文献を参考に図版を添えた魔道書です。
儀式に用いる「バルザイの偃月刀」や、不可視の霊体を顕現させる「イブン=ガズイの粉薬」などの魔術工芸品(アーティファクト)の製法についても詳述されています。
しかし、意図的な省略や資料不足から、原本の内容と掛け離れていると思われます。

ルルイエ異本

拉莱耶文本

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人の皮で装丁された中国語の写本です。
マサチューセッツ州アーカムのエイモス・タトル氏がチベットの奥地から来た中国人から10万ドルで買い受け、彼の死後、ミスカトニック大学付属図書館に寄贈されました。
原本は人類以前の言語で記されていたと考えられ、「大いなるクトゥルー及びその眷属と海の関わり」、「ヨグ=ソトースの招喚」、「イタクァの神話」などについて記されています。

水神クタアト

Cthaat Aquadingen

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作者不明の悍しい書物です。
タイタス・クロウ氏の所蔵する写本は人間の皮膚で装丁してあり、その表面に汗が滲むと雨が降るといわれています。
水に関連する旧支配者の招喚方法や〈ナイハーゴの葬送歌〉、ツァトゥグアの儀式に関する4ページにも及ぶ詳細な記述、そして〈旧神の印〉の創り方の教示などが収録されています。

黄衣の王

The King in Yellow

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(写真は羅盤舎が発行した日本語版)

読む者に災厄をもたらすと伝えられる、毒々しい黄色に彩られた表紙の書物です。
この戯曲は、以前は19世紀後半に後に自殺を図ったキャスティーヌという劇作家によって完成されました。
1895年に『黄衣の王』が最初に出版された時、政府と教会がそれを糾弾し、パリでは上演が禁じられました。
それ以来、1919年にカシルダ・プレスによって出版された版など、他の版が密かに出版されています。
劇が今まで聴衆の前で上演されたことがあるかどうかは不明です。
かなりの矛盾と寓意を含んでいるが、劇は空想と情緒不安から狂気を導く危険な本です。
第一幕のみは比較的穏やかですが、第二幕はもっと恐ろしく、より大きな影響力を持っているとされます。

法の書

LIBER AL vel LEGIS

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(写真は羅盤舎が発行した日本語版)

アレイスター・クロウリーの著書にして、テレマ教の聖典です。
1904年、カイロにて新婚旅行中に左肩の後ろから語りかけてきた守護天使エイワス、もしくはスト=トートと名乗る地球外知性体の220の託宣を書き綴った魔道書です。
その内容は『ネクロノミコン(死霊秘法)』と共通点が多いようです。
また、上梓される度にその9ヶ月後に戦争や災害などの大きな災厄に見舞われるとされることもあります。

イブン・ガズイの粉薬

Powder of Ibn Ghazi

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見えざるものを物質化させる魔術的な塵です。
200年に亙って遺体が埋葬された墳墓の塵や不凋花(アマランス)、木蔦の葉などを用いて製作します。
使用者の心臓が10回鼓動を打つ間、不可視なものを視ることができます。
物質化の際には手の平や魔草の葉身に一つまみの粉薬を載せ、霊が現れる方角に吹き飛ばします。
その際、顕現し始める時に必ず左手で〈旧神の印〉を結ばなければなりません。

バルザイの偃月刀

Scimitar of Barzai

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『ネクロノミコン断章』 第Ⅷ章「バルザイの偃月刀の製作」で言及される魔術刀です。
青銅の刃と黒檀の柄をもつ偃月刀で、旧支配者に関する窮極の儀式において使用します。

陀金様神像

Statue of Dagon-sama

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日本のとある漁村、蔭洲升(いんすます)において密かに信仰されている「陀金様(だごんさま)」を模した偶像です。

黄の印

Yellow Sign

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黒瑪瑙に金の象嵌で奇怪な文字ともつかぬ文様が刻まれた装飾品です。
この文様は〈黄の印〉と呼ばれ、狂気と邪悪さの意識下の焦点であり、この印を身に着けていると蒼白の仮面を被った〈真実の亡霊〉に狙われ、黄色い襤褸を纏った〈黄衣の王〉の餌食となってしまいます。

インスマス面の変遷

The Change of Innsmouth look

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マサチューセッツ州インスマスの住民に見られる身体的特徴を、その特異な容貌から「インスマス面」といわれます。
幼少期は一般的な人間と変わらない顔立ちですが、成人すると徐々に頭髪が薄くなり、瞼が閉じなくなり、皮膚が鮫肌のようになって首に鰓が形成され、最終的にはまるで魚のような姿に変貌してしまいます。
これは、インスマスの住人がダゴンを崇拝する「深きものども」と人間の混血が進んでいるためだといわれています。


私ども羅盤舎(らばんしゃ)は、
世界中に伝わる神々や妖怪・妖精・悪魔など
人間の精神世界に棲むモノたちを
研究しています。



















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